こんばんは、ともです。
みなさんは『天気の子』観ましたか?
3年前に公開された『君の名は。』が大ヒットしたので、今作はどうなんだろうと、あえて期待値低めで観に行きましたが、予想をはるかに超える非常に面白い作品でした。晴れ女の陽菜ちゃんがとても可愛かったですよね!
個人的に、ストーリー性は『天気の子』も『君の名は。』と同じくらい感動的だったのですが、この2作を比較し、唯一差をつけるのであれば、主題歌の存在感の印象が違ったなと感じました。あくまで個人的な見解ですが。
※この記事は『天気の子』『君の名は。』に関する若干のネタバレを含みます!
『天気の子』は主題歌の存在感があまり感じられない
ご存知の通り『君の名は。』『天気の子』の劇中すべての楽曲を手がけているのがロックバンドのRADWIMPSですが、正直なところ『天気の子』は『君の名は。』と比べて、主題歌の存在感があまり感じられない作品でした。
『天気の子』主題歌の存在感が『君の名は。』と比べて、あまり感じられなかった理由は以下の要因が関係すると思います。
『君の名は。』大ヒットによる楽曲の期待値ハードルの上昇
やはり前作『君の名は。』では、それまでメディア露出が少なかったRADWIMPSが映画に使用される楽曲をすべて手がけるということで話題性が強く、映画公開前から楽曲にも注目が集まっていました。
主題歌である『前前前世』『夢灯篭』『スパークル』『なんでもないや』はどれもシングルカットできるクオリティの曲であり、映画の中でも存在感を放っていた印象です。
そして主題歌の『前前前世』が社会的ブームとなったことでRADWIMPSは「Mステ2時間スペシャル」で地上波初登場し、映画が公開された2016年の紅白歌合戦にも同曲で出場を果たしています。
映画の大ヒットとともに楽曲も世間から大変注目されたため、『天気の子』の楽曲の期待値のハードルが非常に高くなってしまったのが、印象に残りにくく感じてしまった要因だと考えられます。
また、『天気の子』では公開間際まで制作が行われ、公開前に試写会などを実施しなかったこともあり、公開前の楽曲の注目度もそれほど高くなかったのも関係していると思います。
ボーカルに女優の三浦透子を起用したことによるRAD感の減少
『君の名は。』では歌入りの楽曲が4曲でしたが、今作『天気の子』では、歌入りの主題歌が5曲使用され、映画の予告映像などに使用された『愛にできることはまだあるかい』がメイントラックとしてMVも公開されました。
愛にできることはまだあるかい RADWIMPS MV
主題歌の立ち位置はこんな感じです。(主観)
【君の名は。:4曲】【天気の子:5曲】
『夢灯篭』=『風たちの声』『祝祭 feat.三浦透子』
『前前前世』=『愛にできることはまだあるかい』
『なんでもないや』=『大丈夫』
『君の名は。』では主題歌4曲全てがRADWIMPSのボーカル野田洋次郎が歌っていましたが、『天気の子』では主題歌5曲中2曲が女優の三浦透子をボーカルとして起用していました。そのため、野田洋次郎ボイスが少なかったことにより、”RADWIMPSの主題歌”という印象があまり残らなかったということにも繋がったのかなと思います。決して三浦さんを起用したことへの批判ではないです。三浦さんのボーカルはめっちゃ綺麗で素敵でした。
☀︎来週8/9(金)20:00〜☀︎
— 三浦透子 (@toko_miura) 2019年8月2日
「ミュージックステーション」に
出演が決定しました。
映画『天気の子』の主題歌
「グランドエスケープ(Movie edit)
feat.三浦透子」をRADWIMPSさんと
披露します。#天気の子 #RADWIMPS #三浦透子 #Mステ https://t.co/DAtadxMJJQ pic.twitter.com/mcA0XPPvRW
『君の名は。』は映像と音楽の調和が完璧だった
そして、映像と音楽に関してですが、『君の名は。』と『天気の子』どちらも音楽と映像がシンクロしており、映像が音楽を引き立て、音楽も映像を引き立てるという相乗効果を生み出していました。
しかしながら両者を比較すると、映像との音楽のシンクロ率に関しては、『君の名は。』に軍配が上がると感じました。
初めて映画館で『君の名は。』を見たとき、オープニングで『夢灯篭』が流れた瞬間の鳥肌は今でも忘れません。あの歌い始めの野田洋次郎の”ブレス感”が鳥肌モノでした。
そして、ストーリー序盤で『前前前世』が流れた瞬間の”コレキタ!感”や、終盤の彗星から避難するシーンで流れた『スパークル』では緊張感と切なさが溢れ、言葉にならないほど感動させられました。そしてエンドロールの『なんでもないや』を聴いて、中盤から崩壊しかけていた涙腺がお亡くなりになりました。
今思い返すと、『君の名は。』では映像と音楽を合わせるタイミングやシーンと曲調の調和が完璧だったなと思いました。
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『天気の子』の5曲よりも『君の名は。』の4曲の方がシーンの役割としての存在感が大きかった
もちろん『天気の子』でも陽菜を助けに行くシーンで流れた『グランドエスケープ feat.三浦透子』は、美しい映像と歌詞が非常に良くマッチしていたし、帆高と陽菜の3年後の再開のシーンでの『大丈夫』は感動のクライマックスを飾る素晴らしい曲だったと思います。
しかしながら、『天気の子』の5曲よりも『君の名は。』の4曲の方がシーンの役割としての存在感が大きく、一曲一曲にしっかり感動する余裕があったと思います。
『天気の子』の場合、それぞれの楽曲が短いことや『愛にできることはまだあるかい』が劇中に2回流れるなど、5曲が少しごちゃごちゃした感じが出てしまい、それぞれの印象がぼやけてしまいました。なんなら、星野源の『恋』やAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』も挿入歌として登場しましたもんね。
『天気の子』はスルメ映画、主題歌はスルメ曲!?
それでも『君の名は。』と比べると埋もれ気味だった『天気の子』の主題歌も、一曲ずつ丁寧に聴くとすごく素敵な曲で、何回もリピートしてしまうほどです。
『君の名は。』ほどキャッチーさはないのかもしれませんが、逆に言うと『天気の子』の主題歌はスルメ曲(聴けば聴くほど味の出る楽曲)であると言えると思います。
ということは、『天気の子』は何度も繰り返し観ることによって初めて気付く感動や新たな発見があるスルメ映画かもしれませんね。
実際に『天気の子』には『君の名は。』の滝や三葉などのキャラクターや様々な伏線が隠されているので、何度も観ることによってより深く味わえる作品だと思います。
私も上映期間中にもう一度観てみたい映画だと思いました。
そして、再び新海監督チームとRADWIMPSがタッグを組んで作る作品を観たいと感じました。次の作品にも期待したいと思います!
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